46歳時の卵で妊娠し、47歳で出産された方がいらっしゃいます。

無排卵や月経周期が極端に長いため凍結胚を移植するタイミングを決めることが不可能な方に、ホルモン剤を投与し胚移植する方法です。対象が限られている事と妊娠確定後は正確に5日ごとの通院が約1ヵ月間必要となりますので、遠方の方やお仕事の都合などで、決められた日の通院ができない場合は適応になりません。

行っておりません。ただし、下垂体機能不全の方で、当院の基本プロトコールである自然周期・低刺激周期の薬剤量で全く反応しない場合には、例外としてhMGやFSH注射を連日投与する場合があります。

妊娠率は年齢、治療法により変わってきます。自然妊娠と同様に高齢になれば妊娠率は低くなる傾向があります。 詳しくは、当院へご来院の際にお尋ねください。

一般的に内膜の厚さは妊娠に不可欠であると考えられておりますが、当院では内膜の厚さはそれほど重要では無いと考えております。内膜の薄い方でも妊娠された方は沢山いらっしゃいますし、子宮内膜が存在しない卵管や卵巣に子宮外妊娠がおきることからもそのように考えています。しかし、極端に内膜が薄い場合はご相談の上、移植をキャンセルする場合があります。

卵子の細胞質に直接細いガラス針で精子を注入しますので人工的に非常に小さな穴を開けることになります。ただし、使用する針は髪の毛より細く先端は特別な加工を施してありますので、すぐに修復されます。顕微授精が必要かどうかは、採卵当日の精子の状態、卵子の状態どちらも考慮して決定されます。また、以前に体外受精を行っている方は、そのときの受精状況も判断材料になります。当院ではできるだけ不必要な顕微授精は避けていますが、概ね50%程度の方が顕微授精が必要と判断されます。顕微授精を行う場合は実施前に医師または培養士から必要性についての説明があります。こちらで顕微授精の必要性についてご説明・ご提案しても顕微授精を希望されない方については通常の精子ふりかけ法による受精を実施いたしますが、その場合は経験的に正常受精率がかなり低下いたしますので、あらかじめご了承ください。

無精子症の場合、精巣上体へ細い針を穿刺する方法や局所麻酔下で直接睾丸を切開する方法を用いて精子を採取いたします。これらの方法が必要と判断された患者様には、しかるべき泌尿器科を紹介させていただき精子を回収いたします。得られた精子は凍結しタンクで当院に移送され、体外受精時に使用します。

抗リン脂質抗体などの一般的な不育症の採血検査を行うことはできます。また、習慣性流産の方の遺伝カウンセリングの相談にも可能です。

当院は体外受精を主に行っているクリニックですが、 治療の中で人工授精の適応があると医師が判断した患者様には、人工授精を実施しております。